「もう一度、いけばなをやってみよう」
そんな気持ちになれたのは、歳を重ねた今だったと振り返るかなこさん。
若い頃に別の流派で学び、子育てや仕事を経て再び“花と向き合う時間”を取り戻した彼女が感じたこととは──。

かなこさんの体験談

かなこさんについて

お名前

かなこ さん

年代
どんな人
いけばな歴

いけばなを始めたきっかけ

いけばな自体は、実は学生時代に学んでいたことがありました。
けれど、結婚や子育て、仕事と日々が忙しくなるうちに、自然と遠ざかってしまっていたんです。

気づけばもう30年。
でも「また花をいけたいな」と思う気持ちはずっと心の奥にありました。
ふとした瞬間にその想いが強くなって、「今の自分で、もう一度いけてみたい」と思うようになりました。

この教室を選んだ決め手

以前習っていた流派とは違うスタイルでしたが、公式サイトを見て「柔らかくて自由な雰囲気」に惹かれました。
先生の作品も、型にはまりすぎず、その人らしさがにじみ出ていて素敵だなと感じました。

そして、ふれあいコースという“気軽に始められる形”があったことも、背中を押してくれました。
久しぶりすぎて自信がなかった私でも「まずはここから」と思えました。

レッスンの様子と感じたこと

花をいけるという行為は、やはり身体が覚えていたようで、手は自然に動いてくれました。
でも、昔よりも“花の声”のようなものが聴こえる気がして、不思議な感覚がありました。

草月流のいけばなは、以前学んでいた流派よりも自由度が高く、自分の感性を試される瞬間が多いです。
けれどその分、「花と対話しているような時間」が得られるように思います。

続けるうちに変わったこと

以前は「きれいにいけなければならない」とどこか思っていた気がします。
でも今は、「この枝をどう活かそう?」「この曲がりは面白いな」と思えるようになっていて──
きっと自分自身が、変わったのだと思います。

いけばなは、ただの技術ではなくて、自分自身と向き合うことだと気づきました。
この年齢になったからこそ見える景色があるのだと、花が教えてくれました。

これから挑戦したいこと・迷っている人へのメッセージ

今はふれあいコースでゆっくりと再スタートを楽しんでいますが、
機会があれば草月流のカリキュラムにも挑戦してみたいという気持ちも芽生えてきました。

「昔やっていたけど、もう忘れてしまった」と思っている方にこそ、ぜひもう一度花と向き合ってみてほしいです。
30年経っても、花は変わらず、優しく迎えてくれると実感しています。

作品写真

4月のお花

〇〇と△△をテキスト1のカリキュラムでいけました

講師からのひとこと

○○さんの作品からは、経験に裏打ちされた花との対話が感じられます。
一本一本に“選び抜く目”と“手の確かさ”があり、自然の流れを大切にした構成が印象的です。